相場のオーバーシュートでひと儲けする

2023.10.4
Share:

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

10月2日(mon)の前場は、
おもしろい相場だったので、
振り返ってみようと思います。

まず、9月の最終週からの相場を見ておきます。

9/25(mon)から、この週はジリ貧で、
基本下落相場になっていましたね。

なぜ下げていたかというと、
米国の理由が大きかったようです。

中国や欧州をはじめとする景気減速、
米長期金利上昇、
政府機関閉鎖のリスクも表面化、

などが大きな理由になるでしょう。

この中で、米政府機関閉鎖に関しては、
9/30(sat)の年度末ギリギリで、つなぎ予算が成立し、

ひとまず11月中旬までとはいえ、
閉鎖が回避されたことを好感し、
今週の相場に入るわけです。

先週までは、2週間かけて、
33533円から31857円まで、1676円下落。

先週の1週間だけでも、
32678円から31857円まで、821円下落。

月が替わり、10/2(mon)の相場を詳しく見てゆきます。

前場から、みるみる上昇しました。
9時30分過ぎには、高値で32366まで上昇します。

この時点で、前営業日である
9/29(fri)に対して509円高になっていました。

この時点で、2週間も下がり続けた理由の中の、
ただ一つ、政府機関閉鎖の懸念が遠ざかった
(消えたわけではない)ことだけが、週が変わって変化したことです。

「その理由だけで」、500円も上がるのは解せません。

政府機関の閉鎖は一時的で、
かつ比較的小さな懸念であり、

それに対して、
欧州や中国景気の減速は
長期に渡る大きな懸念です。

また、

長期金利の上昇は、
米景気の足かせになり、

そもそも株式から債券への
資金の流れが起こりやすくなるので、
米株式市場には大きな懸念です。

つまり、

小さな理由を通り過ぎただけであるので、
そんなことで500円も上がるのは、
どう考えても上がりすぎ、

つまり、オーバーシュートと考えるのが妥当でしょう。

そう考えることができた人は、
10/2の前場の高値に至る前に、
売りから入る、ということができたと思います。

実際、10/2の相場は、
後場に入り一気に下げてしまい、
前場の上昇を帳消しにしました。

実に500円もの値幅の、行ってこい、になっています。

こうした、大きく動く日というのは、
上げであれ、下げであれ、
オーバーシュートしやすい傾向があり、

相場の上げ下げの要因を積み上げて整理しておくと、

相場の短い時間のひずみ、
つまりオーバーシュートを利用して、
ひと儲けしやすくなります。

奥村尚

━━━━━━━━
『奥村尚の金融リテラシー向上委員会』

奥村尚が分析する最新の相場情報を
月1回の放送でお届けする裏番組

全個人投資家、購読必須です。

視聴会員登録はこちら:
https://trade-labo.jp/tl/ifl_2022_b/
━━━━━━━━

関連記事

Pick Up!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です