1970年代その2

2024.2.28
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

先週、日経平均が、
ついに1989年のピークを抜けました。
今週にかけても堅調な推移です。

ピークを抜けた後、どうなるのか?

こうしたことを
読み解くためのヒントが
過去の相場に隠されています。

前回は、
1970年代その1でした。

この時代、
日経平均よりも

ドル円相場および中東情勢で
日本経済は大きな影響を受けていますので、
そこを掘り下げてみます。

ニクソンショックが起きたことは
お伝えしていますね。

それまで
兌換貨幣であったドルは、

金との交換停止(1971/8/16)を機に
価値を下げ、

固定相場は終わりを告げ
変動相場制に移行しました(1973/2/14)。

なぜ、金との交換を停止したのか。

戦後、圧倒的な経済力、軍事力で
世界を席巻していた米国でしたが、

次第に日欧も復興を遂げ、
経済も大きくなってきたのです。

米国の競争力が衰えたというより、

日欧の産業が復興したために、
(米国の)相対的な競争力が弱くなり
国際収支が悪化してゆきました。

加えて、世界の警察として
あちこちで紛争に主体的にかかわり、
戦争にまで発展したものまでありました。

代表的なものが、
中東戦争とベトナム戦争です。

中東では、イスラエルの独立(1948/5/14)以来、
アラブ諸国とイスラエルは
戦争を繰り返していました。

特に第3次中東戦争(1967/6/5)では、
イスラエルはエルサレム全域を
支配下に置くことに成功し、

その後も消耗戦争を
継続していました。

アラブ諸国は、イスラエルとは
和平せず、交渉せず、承認せず
という原則をとり、

1973年には、
エジプトがイスラエルに
先制攻撃をかけます(第4次中東戦争)。

イスラエルはユダヤ教で
重要な贖罪日の期間であったこともあり、
イスラエルは大打撃を受けました。

この先制攻撃は、
2023年10月7日に始まった
ハマスとの戦争と発端が似ています。

第4次中東戦争は
73年10月6日に始まり

一時はイスラエル側の核兵器の使用まで
検討されたといいますが、

10月22日、国連安保理決議は発行し、
25日に停戦しました。

このとき、アラブ側がOPECの決定として、
イスラエルを援助する西欧諸国に対して

石油価格の引き上げ
という制裁を加えたのが
オイルショックです。

70%も価格が上がり、
それだけではなく
石油供給の削減なども行いました。

日本では、
原油価格が4倍になり
それまでの好景気が吹っ飛びました。

1974年には、
日本は戦後初めてマイナス成長になります。
いわゆるリセッションです。

この時代の
NYdowとNK225を対比させてみました。

経済の状態が、
いかに相場に影響を与えるのかは、
この対比で明らかです。

これ以外にも
1950年から3年間朝鮮戦争などもありました。

また、べトナムが南北に分裂して
1964年から戦争を行っていましたが、
南側を支援していたのが米国です。

米軍はかなり加担したのですが
結局1972年初めまでに撤退しました。

とにかく、
戦争と戦費によって米国自身が疲弊して
ドルの価値(強さ)維持できなくなった

という時代であったのです。

 

奥村尚

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