From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
2020年のバブル三回目です。
コロナ禍での経済危機に
金融面での支援は
しっかり効いて、
国も財政出動を
果たしたおかげで、
経済はなんとか
持ちこたえました。
しかし、
新型コロナウィルスは
変異を繰り返し
猛威の勢いが加速する局面が
何度も起こりました。
世界的にも、
感染拡大の影響で、
半導体を中心に
物流に影響を与えました。
2020年に開催予定であった
東京オリンピックは、
翌年に延期され、
しかも、観客なしで
行ったことなども
記憶にあると思います。
コロナ問題は、
2年以上も
世界を苦しめたのです。
そして、コロナ問題が
ようやく収まりかけたとき、
再び世界中を悩ませたのが、
物価高です。
物価高は通常、
前年同月の物価指数に対する
当年同月の物価指数の伸び
=インフレ率
で示します。
世界中で、
2021年から急激に
物価は上昇を始めました。
見てください。
コロナ禍で抑制された経済が、
世界同時的に一気に
再開されたことで、
モノが売れすぎて、
在庫不足、人手不足が起こり、
モノの価格が上がり、
人件費も上がってしまったのです。
しかも、急に、世界同時に。
物価を抑えるには、
モノを買いづらくなるように
経済を抑えることになります。
要するに、人々がものを
買えないように仕向けるのです。
まさか、
モノを買う人には罰を与える、
というわけにもいきませんね。
金融面からみると、
金利を上げることで、
モノを買う人に
罰を与えることが、
疑似的にできます。
お金がなければ、
モノは買えない。
つまり、
お金の流れを止めると良いのです。
金利を上げると、
お金を借りることがしづらくなり、
お金の流れが停滞します。
企業でいうと、
お金が借りづらくなると、
事業に対する投資がしづらくなります。
個人でいうと、
お金が借りづらくなると、
住宅や車などの大型の買い物はしづらくなります。
このような考えに基づいて、
どの国も物価高を抑えるために、
中央銀行が利上げを始めました。
2021年から、
各国で金利が徐々に上がる様相を強め、
2022年からは、
その金利上昇が
加速を始めることになります。
金利が上がると
株価が上昇をしなくなり、
下落を始めますね。
株に投資するより、
債券に投資する方が儲かるので、
株に投資する人が激減するからです。
また、お金を借りて
投資する手法(信用売買など)も、
金利があがると不利になるため
激減し株価は下げやすくなります。
こうして、2021年央から
世界の株価は下がり始め
2020年の株式バブルは終焉します。
奥村尚
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。