2020年のバブル③

2024.7.10
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

2020年のバブル三回目です。

コロナ禍での経済危機に
金融面での支援は
しっかり効いて、

国も財政出動を
果たしたおかげで、

経済はなんとか
持ちこたえました。

しかし、
新型コロナウィルスは
変異を繰り返し

猛威の勢いが加速する局面が
何度も起こりました。

世界的にも、
感染拡大の影響で、

半導体を中心に
物流に影響を与えました。

2020年に開催予定であった
東京オリンピックは、
翌年に延期され、

しかも、観客なしで
行ったことなども
記憶にあると思います。

コロナ問題は、
2年以上も
世界を苦しめたのです。

そして、コロナ問題が
ようやく収まりかけたとき、

再び世界中を悩ませたのが、
物価高です。

物価高は通常、

前年同月の物価指数に対する
当年同月の物価指数の伸び
=インフレ率

で示します。

世界中で、
2021年から急激に
物価は上昇を始めました。

見てください。

コロナ禍で抑制された経済が、
世界同時的に一気に
再開されたことで、

モノが売れすぎて、
在庫不足、人手不足が起こり、

モノの価格が上がり、
人件費も上がってしまったのです。

しかも、急に、世界同時に。

物価を抑えるには、
モノを買いづらくなるように
経済を抑えることになります。

要するに、人々がものを
買えないように仕向けるのです

まさか、
モノを買う人には罰を与える、
というわけにもいきませんね。

金融面からみると、
金利を上げることで、

モノを買う人に
罰を与えることが、
疑似的にできます。

お金がなければ、
モノは買えない。

つまり、
お金の流れを止めると良いのです

金利を上げると、
お金を借りることがしづらくなり、
お金の流れが停滞します。

企業でいうと、
お金が借りづらくなると、
事業に対する投資がしづらくなります。

個人でいうと、
お金が借りづらくなると、
住宅や車などの大型の買い物はしづらくなります。

このような考えに基づいて、
どの国も物価高を抑えるために、
中央銀行が利上げを始めました。

2021年から、
各国で金利が徐々に上がる様相を強め、

2022年からは、
その金利上昇が
加速を始めることになります。

金利が上がると
株価が上昇をしなくなり、
下落を始めますね。

株に投資するより、
債券に投資する方が儲かるので、
株に投資する人が激減するからです。

また、お金を借りて
投資する手法(信用売買など)も、

金利があがると不利になるため
激減し株価は下げやすくなります。

こうして、2021年央から
世界の株価は下がり始め
2020年の株式バブルは終焉します。

奥村尚

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