From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
ここのところ続けて、
日経平均の過去の暴騰、
大きな上昇があった時期の
背景や経緯を書き続けています。
過去を調べてみると、
意外なほどに同じようなことが
繰り返されていることがわかります。
歴史は繰り返されるというわけです。
言い換えると、今後も同じようなことが
起こりうることを示唆しています。
これは、相場の性格です。
今回は、
戦後の長ーい相場の歴史を振り返り、
大きな相場の上昇を
ピックアップしていますが、
数十年前のことなので、
当時の状況を調べて
相場との関係をみていくのは、
それなりの準備も必要でして、
簡単に誰でもできるとは言えません。
しかし、数ヶ月という
短期の相場を振り返るだけでも、
相場の性格が出てきます。
例として、半年程度を
振り返ってみることにしましょう。
現在の日経平均は、
どのような状況にあるでしょうか。
昨年、10月に一定の下落がありましたが、
その時期を除くと、
かなりの上昇を果たしました。
今年に入り、特に2月-3月は、
日経平均は昨年の勢いを
さらに加速して大きく上昇しました。
その後、一定の下落があって
今に至っています。
昨年10月の下落は、
中東情勢の緊迫化が原因です。
今でもイスラエルとハマスは
戦争状態ですが、
こうした材料はあまり長続きせず、
相場は知らない間に事変を飲み込み、
元の相場に戻っていく性格があります。
実際、日経平均をみると、
11月以降は、戦争なんぞ
何事もなかったかのように、
9月までの相場の延長で
調子を取り戻していますね。
少なくとも、3月までは、
よい調子で上昇を続けましたね。
なぜ、こんなに
調子よく上昇したかといえば、
円安でしょう。
輸出企業は、円安だと
1ドルの売り上げで
160円も入ってきます。
円ベースに直すと、
80円の円高の時にくらべると、
倍も売り上げが増えるわけです。
では、4月以降は、
調子がいまいちなのは、
なぜでしょう。
企業の今年度の事業計画上、
昨年より円高を想定していて、
それ故、今年度は売り上げが減るからです。
これは、
相場の性格というより、
企業の1年間の計画を事前に
投資家に報告する企業のスタンスが、
保守的であるという性格によるものですが、
企業が発表した当期予想を、
そのまま鵜呑みして株はもう上がらぬ、
と判断するのは相場参加者ですから、
相場の性格ともいえましょう。
奥村尚
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。