From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
チャート分析は、
私自身はほぼ行いませんが、
過去の安値とか高値
という数字は、きわめて
重要な意味を持っているので、
それを確認するために
チャートを参考にします。
特に、大きな上昇や
下落に関しては、
目安、というものになり、
それを具体的な数字で
示すものになります。
チャートを使った
買い時や売り時の判断
というよりは、
相場がどこまで下がるのか
という判断では、
特に役に立ちます。
それを、
3月31日の動きを使って、
説明してみます。
3月31日の株式市場は、
かなりの下落がありました。
リアルタイムで
相場を観ていたのですが、
9:30くらいまでは、
ずんずん下がる相場でしたから、
こうした底知れぬ下げに
恐怖を覚える方も
いたのだろうと思います。
結局、3/31は、
前場は最初の30分が
クライマックスでした。
後場も、
前場安値と同じくらいまで
いったん下げたのち、
僅かに上昇して、
一日としては1500円を
超える下げで終えました。
一日の歩みを眺めてみましょう。
後場になって1330までの下げは、
前場の最安値を睨んだ
下げに見えます。
さて、3/31のボトムは、
前場35574(9:25頃)、および、
後場35541(13:30頃)です。
どちらも、35500円台でした。
これは、何か、
共通の理由でつけた
ボトムであろうと思います。
それを見るために、
昨年8月からの日経平均を
見ておきましょう。
昨年は、
8/5、史上最大の
下げがありました①
12/27、8/5後の
最高値を記録しました②
①と②の中点は、35777です。
これが、
一番最初のフロアになります。
ここまで下げたうえで、
ここで止まればよし、
なのですが、、
3/31の前場安値は、
その35777を超えて
下がったので、
もう一段下まで行く
可能性がある、
と読みます。
では、
次のフロアはどこかというと、
9/9 8月暴落後の安値
35274 ③
です。
ここで止まればよし、
なのですが、
3/31は、ここで止まりました。
これによって、
9/9(35247)、3/31 (35574)
という、
フロア(あるいはフシ)が
形成されたことになります。
35000台前半、ここが
目先のフシになるでしょう。
奥村尚

・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。