From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
相場には、
いろいろな役割があります。
日本の株式市場でいうと、
JPXが代表です。
いろいろな機能がありますが、
概ね、このような内容になります。
1 企業と投資家を結ぶパイプ
株式会社が資金を集めるとき、
株式を発行することで行う。
その株式の注文をする
場としての役割
2 社会全体の役割
資金調達の機会、
有効な資産と運用機会の提供
3 価格発見機能
企業価値が、
金額で明確にわかるようになる。
今回は、特に3にフォーカスしてみます。
株式市場で上場すると、
多くの人が
売買をすることになります。
主に安いと思って買う人、
高いと思って売る人
にわかれますが、
相場の瞬間、瞬間で
売りと買いがマッチングされ、
東証の価格優先、
時間優先のルールに従って、
都度売買され、その価格が
リアルタイムで公開される
わけですね。
これを、
相場の価格発見機能
といいます。
ひとたび、株価が発見されると、
それが企業価値を形成し、
企業同士を比較できる。
特に株価は、半年から1年後の
将来を見据えた価値を、
現在取引しているといわれており、
市場全体としては、半年後の価値を、
実際に予測できていることが
とても多いのです。
これは相場参加者が、
株価をこの先の最適値として
予測できていることになります。
インターネットでも
同じことが起きています。
web,SNSという集合の中で、
一定の知力が形成され、
それぞれが疎、あるいは密な
関係を形成しながら、
結論を出すことができる
というもので、
集合知と呼ばれます。
誰もが知らないことだが、
ネット上にはヒントが点在しており、
それを集合させることで、
くっきりと事実が浮かび上がる、
というわけですね。
いわゆる、ビッグデータ解析の
ひとつのoutputになるでしょう。
これに対し、脳の神経細胞(ニューロン)と
記憶の関係をロジック化した
コンピュータ技術も存在します。
空想、創造、連想、
をする仕組みを
モデリングするものですが、
この観点から、
株価を予想する仕組みです。
いろいろな技術が、
どんどん出ているようにも
見えるのですが、
これらは、1990年代という
昔からありました。
うまくいくことが
わかっていたものは、
現在も研究は進行中で、
それが開花して
いまに至っているものが
多々あります。
そうでないものは、
うまく動かないので
だめになった
うまく動くが
役に立つ情報は
出力されなかった
うまく動くかどうかさえ
わからなかった
というもので、
おそらく、
全体の研究テーマの99%は、
『そうでないもの』
になっていると思います。
いま再挑戦すると、
案外掘り出し物がありそうですね。
奥村尚

・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。