From:中野英
都内の自宅より、、、
そろそろ、春が近いですね。
ここ数日は暖かくなり、
周りでは花粉が凄いようで、
花粉症の知人は大変そうです。
涙に、鼻水にと・・・。
自分はというと、
鼻水が・・・
花粉症ではないですよ!
ちょっと風邪気味なだけ。
どこかで聞いたような会話を
友人としていました(笑)
自分では身体は強い方だと
思っています。
少しくらいの無理では
びくともしません。
おかげ様で、身体は頑丈のようで、
頑丈に育ててくれた両親にも感謝です。
最近の株で言うと、
ヨーロッパ株と日本株の異常な
強さが目立っていますね。
それに対しての、アメリカ株と、
南米・東南アジア株の停滞も
際立っています。
こういう動きを見ると・・・
『あぁ、とうとうバブルに
突入してしまったな』
・・・と、つくづく感じます。
《バブルの定義》は、模範解答があるような
ないような物ですが、《運用》の側面から見ると、
意外と分かりやすいのかもしれません。
皆さんは、このようなことが
現実に起こったのをご存知ですか?
中国での出来事です。
短期間の間の出来事ですが・・・
※ そこら辺の川に転がっている《石》に、
日本円にして一個『100万円以上』という
値段がついて売買されたことがありました。
別に、何ら変哲もない、ただの《石》です。
なぜ、そんなことが起きたかというと・・・
★ 『株も上がらず』『商品価格も上がらず』
・・・《鉄鋼業界》の不振が際立ち始めた
時期でもありましたから、『優良な投資先』
というものがなくなったのです。
でも、何らかの形で『お金を増やしたい』。
そこで目を付けたのが《石》。
どのように値を吊り上げたのか
推測するしかありませんが、
街中の露店みたいな形で
普通に売られていたそうなので・・・
※ 複数の《サクラ》を使っての
キャッチボールで値段を吊り上げて、如何にも
『どんどん値段が上がっていきますよ』という
風潮を作り上げたのではないか
・・・そう考えています。
つまり・・・
※ 《何でもいいから》、投資家が
乗ってくる『投資の対象』が欲しい
そういう状態になって、何の理由もなく
《石》が売買の対象になったわけです。
もしかしたら、《仕手株》や《ボロ株祭り》に
近いかもしれませんね(笑)
《不動産バブル》もそうです。
誰かに買わせたら、また他の誰かに
『これから上がりますよ』と勧誘し、
その物件を買わせて・・・
その繰り返しで、
どんどん価格が上がっていく。
もちろん、それには《銀行》の
サポートがいるわけですが。
《銀行》も、『良い融資先』が見付からないから、
《不動産融資》にすがるしかない。
※ 《利息》を払ってお金を預かっているのだから、
現金のままで置いておくわけにはいかない。
《運用側》に立ったことがないと分からない
感覚かもしれませんが、その時の環境によっては
『運用しなければならない』という窮屈な状態に置かれるのです。
そこで、今の市場環境を考えてみると・・・
※ 《ECB》の量的緩和(QE)で、
それまで持っていた国債を売って
《ユーロ紙幣》を受け取る投資家が現れました。
しかし、《資金》を受け取ったはいいものの・・・
※ ユーロ圏の国債は《マイナス金利
(逆に利息を払うという)》も常態化
※ アメリカは、今後の金利上昇が
見込まれる(債権価格が下落する可能性)
そういう意味で、日本の国債は
《0.4%》くらいの利率があり、短期的には価格の
下落も想定しづらいことから、選好されているようです。
では、株式市場について考えてみると・・・
※ ユーロ圏の株式市場は、《ユーロ安》と
《量的緩和による過剰流動性》で、
『買いやすい』環境にあります。
※ アメリカ株式市場は、《ドル高》と
《金融引き締め(中央銀行による
資金の引き上げ)》で、《買いづらい》環境にあります
※ 南米・東南アジア株式市場は、
《ドル建て債務》を抱える国が多いため
今後の《国の財政》に不安があるなど、
不安材料満載で《買えません》
※ 日本の株式市場は、《日銀》&《年金》コンビという
《将来の買い手》が確約されているため、
非常に《買いやすい》環境にあります。
《商品》《不動産》は、今現在、
投資先としては『論外です』。
ファンドなどの運用者は・・・
☆ 《運用》し、『利益を上げる』ことを
宿命付けられています。
《銀行》以上に、『現金で置いておく』
ということが許されないかもしれません。
そういう状況になって、
上記の市場環境を考えてみると・・・
《資金の向かう先》は、
自ずと限られてきます。
まさに、運用先が見付からない
《運用難民》状態(´・ω・`)
運用する側からしたら、
『価値云々は二の次です』。
どこかの市場で回すしかないのですから。
そのような一部の資金での《買い上げ》は、
《価値》への投資とは無関係な動機による、
《任務》として進んでいくわけです。
しかし、いつか必ず
《資金の引き上げ》が始まります。
そして、いざ《売る》となったとき・・・
★ そんな《価値》のないものいらない
★ そんなもの買うだけの
《資金》があるわけない
・・・と言われたら、価格は大暴落。
それが、バブル崩壊の《正体》です。
ここまで書いて思うことは、《バブル》とは・・・
※ 水準云々ではなく、その資金が投下される
《動機》によって判断するべきものだと考えます。
そこに主眼を置いて考えると、
今現在の相場は・・・
★ 確実に《バブル》の
色彩を帯びていると言えます。
3月12日の木曜日、アメリカの小売売上高が
予想を大きく下回った結果、利上げ観測が
後退し、株価が大幅上昇しました。
《運用》の世界では、『投資家からの
出資金』以外に『銀行借り入れ』が付き物です。
『金利の上昇』は、そのまま
《運用コストの上昇》に繋がります。
今、投資家が『何に怯え』、
『何にすがって』運用しているか・・・
それを良く表している一日でした。
今現在、世界の国々を巻き込んだ、
過去に経験のない《大実験》が行われています。
つまり言い換えれば・・・
★ 15年後の世の中など、
誰にも分からない
・・・そういうことです。
そんな世の中で《PER》を
投資判断に使うなど、全く無意味なこと。
だからと言って、
『危ないから売れ』と
言っているわけではありません。
※ どういう《動機》で、資金が投下されたのか
※ どういう《動機》で、資金が逃げていくのか
・・・それを常に意識して、
相場を見て頂きたいということです。
サブプライムローン問題の時も、
『日本は大丈夫』などという
マスコミの無責任な報道を信じて、
逃げ遅れた方が多いはずです。
大きな分岐点が訪れた時に、
まかり間違っても・・・
☆ 日本の企業業績はいいから大丈夫(^◇^)
・・・などというマスコミの言葉を真に受けて、
逃げ遅れることのないように
気を付けてくださいませ_(._.)_
中野英
中野先生
こんにちは。
はじめまして。
いつも教訓的な記事を掲載して下さり有難うございます。
どのようなきっかけでバブルが芽生え、醸成され、そして崩壊が始まるのか、
わかりやすく解説してただき、有難うございます。
正に先生ご指摘のとおり、米国でサブプライムローンの問題が浮上し始めた頃、
日本にとってはあまり関係ないようなことが言われていましたので、多少下が
り出した株を持っていればその内また上がるからと信じ込み、そしてその後の
大きな下落に巻き込まれてしまうという経験を、御多分に漏れず私もしてしま
ました。
NYダウが1000ドルも下げた日の翌日、もう馬鹿になったつもりでナンピン買い
を入れ、その後ずっと持ち続けて、2013年にやっとこさ平均買値を上回ったと
ころで逃げるという、苦い経験を私もしてきました。
その後はある株の学校に入り、多少なりともエントリーポイント、またエグジッ
ト、あるいはロスカットポイントを判断できるようになり、大きなロスを出さず
に今日に至っています。
中野先生の記事は、私たちが、と言うより私が知らないことをいつも教えていた
だいており、大変参考になり、役立ちます。
「先日の枯れたと書いてチャンスと読む」という記事も興味深く読ませていただ
きました。
あの中でニコンが取り上げられていましたが、私はそのような意味合いがあるこ
とは全然わからないまま、ただ75日線を抜けそうだなという単純な考えだけで、
同銘柄が75日線を抜ける瞬間を狙って逆指値で買っていました。
その前の段階で、そのような奥深い意味が、あのチャートには含まれていたわけ
ですね。勉強になりました。有難うございます。
先生も、お忙しい時間を裂いて毎日のように記事を書かれるのはさぞかし大変だ
ろうと思いますが、何卒我々個人投資家のために今後とも続けていただけますよ
うに、どうぞよろしくお願い致します。
感謝を込めて・・・
yakobu
こんばんは(^◇^)
なかなか話しにくい過去の苦い経験を話してくださって、心より嬉しく思います。
実は、サブプライムローン問題が発生したときと、自分の父が他界したときが重なっていまして。
正確には、リーマンブラザーズがどうなるかが問題になった時期あたりでしょうか?
父が他界して2か月くらいたった、10月(11月?)あたりだったでしょうか?
6701 NEC
前日の引け前に50万株買いまして、引けで売ろうと引け指値をして待っていたところ・・・
引け成の売りが大量に出てきて、同値で売れそうになったので、引け指値を《1円上》に上げようとしました。
しかし、珍しくマウスの操作を間違えて、《指値変更》出来ず・・・
※ 引けで同値で売れてしまいました。
そして、その日の日本時間夜のニューヨーク株式市場・・・
※ 700ドル以上の下落
・・・翌日のNECは、24円安から始まりました。
通常状態での自分であれば何てことのない損失だったと思いますが、あの当時の自分にとっては《再起不能》となるには十分のダメージになっていたと思います。
ちなみに、マウスの操作ミスは、10年ちょっとの経験の中で、その時を含めて2回だけです。
☆ 『少し休め』
そんな父のメッセージだと思い、部長の勧めもあって、それから1か月ちょっと休んだという経験があります。
思い返すと、その一瞬の操作ミスがあったから、今の自分の活動があるんですね。
亡き父は、何よりも、人が喜ぶことを幸せと感じていました。
あとは、野球のジャイアンツの活躍(笑)
そして、亡き祖父は、自分の家族の生活を犠牲にしてまで、人を助けていたとか。
叔母や母、祖母は、本当に苦労したそうです・・・。
そして、やっぱり大好きだったのがジャイアンツ(笑)
もちろん自分の活動にも目標があり、今その目標へ向けて突き進んでいるところであります。
その活動を進めていく上で、亡き父・祖父の意志も叶えたいと思っています。
もしかしたら今後、どこかで夢や意志を共有できる時が来るかもしれません。
その時は、一緒に切磋琢磨していきましょう!
いつも拝見しています。
わたしは株の勉強を始めたばかりの初心者です。
株の世界も奥が深いですね。
勉強になります。
こんばんは(^◇^)
お返事が遅くなり、誠に申し訳ありません・・・。
株の勉強を始めたばかりということで、こうしてそうしたタイミングで出会えたことを、心より嬉しく思います!
株の世界に限りませんが、お金が絡む世界は、人間の喜怒哀楽はもちろん、《憎悪》さえ渦巻いています。
恐らくそれは、《マーケット》というものが存在する限り、永遠に変わることはないでしょう。
それでも自分は、株は《エンターテインメント》だと思っています。
株の世界の楽しみを知ってほしい。
そしてその道を突き進んでいくと、ある人は《経営の道》へ進み、ある人は《経済の道》へ進み、ある人は《世界を救う》という壮大な目的へ向かって突き進んでいくことでしょう。
そんな、無限の可能性を秘めた、楽しい世界なんです。
株式市場は・・・
☆ 単なる『お金儲けの場』などという、安っぽい世界ではない
・・・そのことを知ってほしくて、自分は活動をしています。
もし、どこかで二人が交わる機会が訪れて、意志を共有できたならば、一緒に切磋琢磨して行きましょう(^◇^)
そんな日が訪れることを、楽しみにしています!