これからの老後生活が深刻化する理由

2018.8.8
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

この8月で、私は57才になりました。

政府の定義によると、
あと3年で前期高齢者の仲間入りです。

そこで、これから数回にわたって、
少しばかり意表を突いた観点のトピックを
取り上げたいと思います。

キーワードは
長生き、将来、お金、リスク
といったところでしょうか。

さて早速ですが、総務省HPによると
2005年の日本の人口は12,777万人とあります。

日本の人口はこの年をピークに
下降に向かっています。

そして人口下降の速度は
上がっていきます。

内閣府高齢社会白書によると、
今の人口減少率は年間0.15%ですが、

2025年には年間0.5%近くになり、
2065年には年間1%人口が減るそうです。

また、同白書では
65歳を超える高齢者の割合について
このように示されています。

2010年に22.8%であったのが、
2025年には30%の大台に乗り、

高齢者人数としてのピークは
2045年に迎えることも示されています。

つまり、
今後の人口は減少する一方で、
高齢者人口は増大するということです。

これらにはどのような問題があるか、
経済的に考えて見たいと思います。

まず人口減少は、
国の経済が発展しない事を意味します。

消費者が減るからです。

ITやロボットの活用で
労働力は補えるかもしれませんが、

住宅や会社労働者の
一人当たりの資本装備は減少するので、
社会資本も減少します。

一方、高齢者人口の増大は、
高齢者向けの市場にとっては
今後明らかに有望ですよね。

しかし、その市場拡大は、
良い事だけでもありません。

給料をもらわない世代の消費になるので、
貯蓄を取り崩し、投資の減少を伴う点で、

今までの経験やノウハウが
通用しないからです。

この問題は、
ジェロントロジーと呼ばれており、

今後もあらゆるところで
取り上げられるでしょう。

ギリシア語のgeron(老齢)をつかい、
研究(logy)と合体させた単語です。

先程の問題をまとめると、

国家レベルとしては生産と納税、
そして社会福祉や介護のバランスが
今と大きく変わってしまい、

雇用や資産と社会保険といった
社会構造の変化が必要になる、
ということです。

少々規模の大きな話に
なってしまったので、

来週は身近な生活費に置き換えて
お話したいと思います。

では、また次回。

奥村尚

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これからの老後生活が深刻化する理由へのコメント

  1. 高齢者問題については国は本当の事は言わない、財政が大きく毀損しても後は知らないよと言っている安倍と麻生 国民は平和ボケ 国に尽くす国民に尽くす国会議員も消えた 若者は政治を投げた
    将来、日本人は希少人種になるのだろうか?
    健康、趣味、お金は国に頼らない自身の老後対策が必要だと思います
    本当に現実を書いて下さり 有難うございます
    次回、期待しています

  2. 前期高齢者とは65歳以上75歳未満かと認識していますが?

    71歳の前期高齢者ですが健康保険をはじめとして所得税、年金掛け金、介護保険などを現役並みに納付しています。

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