2024年は景気後退の年になる?

2024.1.3
Share:

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

あけましておめでとうございます。

新年そうそう、
あまりふさわしい話題でも
ないのですけど。。

昨年11月から12月にかけて、
世界のあちこちで景気後退のサインが
チラチラと出てきました。

たとえば、12月22日、
英国立統計局は、

第3Q(四半期)の
GDP確報値を発表しました。

前期比-0.1%(つまり減)で、
それまで横ばいと発表したものを
下方修正しました。

第2QのGDPも、
それまでの+0.2%増から、
横ばいに下方修正されています。

11月下旬の
ブラックフライデーにおける
大きな値引きを反映した、としています。

なお、リセッションとは、
「経済が2期連続マイナス成長すること」
と経済では定義しています。

期とは、Qです。

ですので、
0をマイナスに近いものとみなすと、

これは、
英国におけるリセッション
に当てはまるでしょう。

ユーロ圏としてみても、

SPグローバルが12/15に発表した
12月の総合PMIは、
7カ月連続で50を下回りました。

( Purchasing Managers’ Index,
企業の購買担当者に受注、生産、雇用の状況を
聞き取り指数化したもので、
50を下回ると景気後退を示唆する)

ユーロ圏は2023年の第3Qは
GDPが-0.1%のマイナス成長だったので、

第4Qもマイナス成長になることを
強く示唆しています。

ユーロ圏もまた、
リセッションに陥る方向になっています。

米国では、12月21日に
コンファレンスボードが
11月の景気先行指数を発表しました。

前年同月比で
7カ月連続低下です。

コンファレンスボードは、
民間の調査会社で、
消費者信頼感指数で有名ですが、

コンポジットインデックス(CI)という、
景気先行指数を発表しています。

これは、
いくつかの指標の変化率を合成して、
強弱を示すものです。

CIが増加であれば、
景気が拡張、減少すると
景気が後退することを示します。

まだ、その増加/減少幅が大きいほど、
景気変化の速度が増すことを意味します。

この指標の推移を、
みてみましょう。

このグラフは、あえて、
パンデミック初期の大きな変化を無視しました。
確かに、17カ月連続マイナスです

いきなりガツンと言う下落でもありませんが、
これだけマイナスが長期にジワーっと
きているということです

弱い力だが、強い傾向がある
と言えばよいでしょうか。

一方、米国のGDPは、
5四半期連続で
プラス成長していますので、

まだリセッションには
至っていません。

とはいえ、他の指標、
たとえば製造業の購買を示すPMIも、
二カ月連続で下回っており、

経済の足を引っ張っています。

このように、
現在、欧米はリセッション黄色、
もしくは赤信号なんです。

今年は、
今後リセッションだ、景気停滞だ、
経済は縮小しているから大変だ、、、

というような
大げさなニュースが
出てくると思います。

でも、あまり心配しなくていいんです。
ひとまずは、ご安心を。

その理由はまた、次回にでも。

 

奥村尚

━━━━━━━━
『奥村尚の金融リテラシー向上委員会』

奥村尚が分析する最新の相場情報を
月1回の放送でお届けする裏番組

全個人投資家、購読必須です。

視聴会員登録はこちら:
https://trade-labo.jp/tl/ifl_2022_b/
━━━━━━━━

関連記事

Pick Up!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です