From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
12月16日に税制改正大綱が
公表されました。
自民党HPなどで
閲覧できます。
https://storage.jimin.jp/pdf/news/information/204848_1.pdf
数億を超える株式譲渡所得に対する
税金が強化されるなど、
いろいろな手が隠されていました。
ここでは大綱の中の
「23-25ページ」にある、
第二 、第一個人所得課税、
1国税・地方税に記載された
NISAに関する内容を
ピックアップしてみようと思います。
先日までの金融庁HPでは、
現行120万円のNISAは、
102万円に減額になり、
二階建ての複雑な仕組みであり、
5年間で610万円の非課税額に変更される
と説明されていました。
現行5年間で600万円の非課税枠が、
ほぼ変更なし、かつ使いづらくなる
ということであり、
イマイチというブログを
今月書いたばかりでした。
NISAはもともと、
英国のISA(Individual Savings Account)を参考にし、
マネしたシステムですが、
非課税額が小さく、
恒久化されていないなどの
欠点が指摘されていました。
5年たったうえで、
新しい制度を考えないとなりませんが、
「欠点はなにも解消されないままか」
と残念に思っていました。
しかし、
政府与党が取りまとめた改正大綱では、
そうした欠点の大半が解消され、
イマイチな部分はバッサリと切られ
劇的に良くなりました。
むしろ枠は英国より
日本の方が大きくなっています。
防衛費の問題で
目立ってはおりませんが
良い仕事をしてくれています。
年間投資枠は、
年間120万円が倍の240万円になります。
これに加えてつみたて投資枠も
120万円が別途加わりますので、
年間投資枠は、
なんと3倍の360万円となります。
非課税枠も3倍の1800万円になります。
これはかなり魅力的な枠です。
NISAの買い付け額は、
現行制度においても
2022年 6月時点で 28兆円、
3月から3.6%程度伸びており、
この調子で伸びが継続すると、
2022年内には
30兆円くらいになるでしょう。
今の制度が終わるのは2023年。
新しい制度が始まるのが2024年。
現行制度では同じ伸び、
新制度では1Q 3.6%に対して
2%だけ伸び率が5.6%ずつ上昇すると
仮定するとこうなります。
2027年12月時点では
83兆円の買付となりました。
現時点のNISAの買い付け額は
28兆円なので
【83-28=55兆円】もの
買い需要が掘り起こされることになります。
東証の時価総額は
712兆円(2022/11末)ですから
7.7%程度にあたります。
昨日の日経平均に対して、
7.7%は2000円強になります。
株式を過度に恐れる日本ですが、
せっかくの制度なので
どんどんNISAを使い倒しましょう。
なお、12/20時点では
金融庁のHPの新しいNISAのページは、
「今後更新予定」とされています。
急いで準備しているようですね。
奥村尚
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。