政府債務の意外な真実

2021.2.26
Share:

From:MAX(マックス)
自宅のトレーディングルームより、、、

おはようございます、
MAXです。

昨今、コロナ禍で
政府債務が触れ上がっていますね。

下記資料を見ても分かる通り、
現在の政府の「国及び地方の長期債務残高」は
約1100兆円となっています。

(引用元:https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2020/seifuan2019/04.pdf

これは、名目、実質含め
日本のGDPの約2年分です。

つまり、家計で言うならば
皆さんの年収の約2年分の残高が
債務で膨れ上がっていることになります。

かなり深刻に思えますよね。

しかし結論から言えば…

これを心配する必要は
全くと言っていいほどありません。
 
 
なぜでしょうか。

借金をするということにおいて
最も重要なことは、
金額の大きさではなく

誰にお金を借りているのか

ということです。

たとえ1万円でも
知り合いや身内に融通してもらう場合と

消費者金融、最悪ヤミ金から
お金を借りる場合とでは
全く意味が違いますよね。

日本の場合、
政府の借金の引き受け手は

国内の銀行も含め
ほとんどが日本国民です。

つまり、日本政府の借金は
例えるなら前者の方に相当するのです。

具体的に言えば、
夫婦で旦那さんが奥さんから
お金を借りているようなものですね。

ですから、
政府の債務残高は
国民の借金というよりも

「政府が(国内の)国民にしている借金」

と言い換えるほうが、
より正確だと言えます。

また、日本は自国で円を発行できます。
過度なインフレにならない範囲で
新規発行で債務を賄うことも可能でしょう。

さらに国債は満期になれば
必ず償還されます。

つまり、政府の借金が膨らめば膨らむほど
国民の資産は増えているのです。

こういった意味で、

私は債務残高の増加を
そこまで心配する必要はないと
考えています。
 
 
とはいえ、
債務残高の増加が金融経済に
全く影響を及ぼさないわけではありません。

あまりに債務が増えすぎると
ムーディーズ等の国債の格付けが下がり、

日本円の信用に
関わることがあります。

つまり日本円が投資家から、
リスクが高い商品だと見られる
ということです。

このような事態が起きれば、
日本円は売られて円安となり、

国内の輸入業にマイナスな影響が
出てくるでしょう。

ただ、日本の大きな産業には
車の製造販売をはじめとして
輸出で稼ぐモデルも多く存在しており

たとえ債務残高の増加が影響して
円安が引き起こされても、
致命的な経済損失にはならないかもしれません。
 
 
国の債務の話題となると、

「現在の債務残高は国民一人あたり
〇〇万円に相当する」

などともよく言われますが
この表現は借金の借り手に言及せず、

あくまで金額の大きさだけを
示しているものです。

借金のほとんどを
国内で融通している以上、
破綻が起こる可能性は非常に低いですから

まずは目先の株価等に着目して
日々投資に励んでいただければと思います。

それでは。

MAX(マックス)

関連記事

Pick Up!

政府債務の意外な真実へのコメント

  1. 国の債務について明確な解説ありがとうございます。国はこのようには伝えません。経済全体の動きを見つつ、眼前の株価に集中します。いつも価値ある配信有難うございます。感謝します。

  2. 正論ありがとうございます。
    大多数の国民の間違った認識は、政府とマスコミのプロパガンダ。
    腹立たしいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です