From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
2022年の相場は年初から年末までの
1年間を通してみると
下落した相場でした。
大きな要因は、
欧米の利上げによる悪影響と
戦争による悪影響です。
利上げが欧米ともに
短期間でかなり急激に
進めてきたため
相場の勢いも
一気にしぼんだ感があります。
2023年はどうなるでしょう?
まず、
欧米の利上げは2023年中に終わるでしょう。
利上げの終わりが見えた段階で、
インフレ上昇が収まるはずですので、
株式市場は安定すると思います。
米国は早ければ
3月にも利上げは完了します。
欧州は、
夏までは利上げは
継続するとみています。
利上げが終わったとしても、
上がり切った金利が
それ以上、上がらないだけで
高止まりになるため
景気に対しては大変悪い話となります。
欧州はリセッションに陥り、
景気は後退するでしょう。
日本は、
黒田日銀総裁の任期が切れる4月以降
新しい総裁が、
物価上昇次第では
利上げに踏み切るはずです。
利上げに踏み切ると、
株価は一気に下落することでしょう。
欧米ほどの物価高にはなっていないので、
利上げせずに済む可能性もあります。
その時は、
もう一段株価が
上昇する余地があります。
もうひとつの要素である戦争は、
終結できるかどうかがカギになります。
現代戦争が終結までに
どれくらいかかったのか
代表的な戦争を調べてみると、
以下のようになっています。
ー--------ー--ー-----
ベトナム戦争 1964.8-1975.4 (11年弱)
イランイラク戦争 1980.9-1988.8 (8年)
湾岸戦争 1990.8-1991.4 (8カ月)
コソボ紛争 1998.2-1999.6(1年4カ月)
イラク戦争 2003.3-2003.5 (2ヶ月)
ー--------ー--ー----ー
この中では、
コソボ紛争がウクライナ戦争と
類似している戦争ですが、
NATOが直接関与したこともあって
1年4カ月で終わっています。
ウクライナ戦争も
似たような期間で終わる可能性はあります。
ウクライナ大統領が米国に行った際に、
1年を区切りとして
和平案を出す話をしたそうですしね。
1年をひとつの区切りとして
意識するならば2023年2月から3月にかけて、
何らかの和平の進展があり、
それから3-4か月程度で終結できる可能性はあります。
これは夢でもなんでもなく、
戦争はいつか必ず終わるものです。
もし終結できるとすると、
ウクライナの復興事業が始まり、
巨大な事業をテコに
欧州の景気後退はあっという間に終了
復興景気に転じるかもしれないですね。
奥村尚
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。