From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
2020年のバブルは、
2021年に終焉した、
という話を前回しました。
今回から、いよいよ、今のバブルです。
いつから発生したかを
改めて確認してみましょう。
2022年以降の
日欧米の代表的な株価指数を、
2022/1/4=100として
指数化しています。
2022年に入っても、
世界的に株価は
下落のトレンドでした。
この理由は明らかです。
2021年の後半から、
世界的に、物価上昇が
激しく上がり始めたからです。
食料の国際価格が上昇し、お陰で
あらゆる食料品が値上がりしました。
小麦が上がると、パン、パスタ等に
どんどん波及してゆくわけです。
原油など、エネルギー価格も
みるみる上昇しました。
一般に、商品価格が上がると、
株価は下がる傾向があります。
なぜかというと、
商品投資が儲かるとなると、
マネーが株式市場から商品市場へ
あっという間に移動するからです。
商品というのは、
食料、原油だけではなく、
金、金属などを含む広範なものです。
でも、
株式相場のグラフをみると、
下落は2022年いっぱいで終わり、
2023年からは、
日欧米ともに上昇に転じています。
ちょっと、面白いグラフと
対比させてみましょう。
小麦の国際価格です。
2022年に入ると、
小麦価格が暴騰をはじめますが、
これは、ウクライナ紛争が
起きた時点です。
なにせウクライナは
世界的な小麦産地ですからね。
しかし、2022年末
(もしくは2023年初)には、
すっかり2021年秋の水準に
戻っていますね。
2024年の今は、
さらに下落しています。
つまり、ウクライナが
小麦をあまり生産していない
にもかかわらず、
すっかり国際価格の高騰は
収まっているわけです。
そして、
2023年正月というのは、
先ほどの株価グラフを
見るとわかるように、
ちょうど、株価が上昇を
始めた時と一致します。
2022年は、投機マネーが
株式市場から商品市場に動き、
商品は上昇、株価は下落。
そして、2023年からは、
そのマネーが、商品市場から
株式市場に戻ってきたのだ、
という仮説は
時期が一致するだけに
説得力があります。
物価高という問題は、
2023年お正月には、
とっくに国際問題では
なくなっていたのです。
奥村尚
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・ジャパンインベストメントスクール講師
・マーケット アナリスト
・マーケットの魔術師
20兆円もの運用資産をもつ米国大手ヘッジファンド株式投資部門スーパーバイザー、自身も日本でヘッジファンドを主宰。日本証券アナリスト協会会員。
1987年、都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ博士(1990年ノーベル経済学賞)と投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
2000年 東証マザーズ上場第一号のインターネット総研で金融事業を統括。
2002年 イスラエル天才科学者とベンチャー企業設立、人工知能技術を商用化し空港に導入。
2004年以降は、金融業界とIoT業界の交点で活躍。最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、内外の機関投資家に提供する。この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もらたしている(一度も元本割れなし)。
2015年 個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、ゆたかな生活の創造に貢献している。
趣味は、オーディオの機械いじり。ワインやウィスキーをたしなむこと。スポーツも好きでスキー、スケートは自称特級(そんなものはない)、エアロビック競技を10年ほどやっている(NAC マスター男子シングル 9連覇中、2014-2016日本選手権千葉県代表)。ただし、「かなずち」であり、球技も苦手である。