チャート分析の本質

2023.2.22
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

同じ山から見る景色でも、
山のどこから見るかによって、

全然異なる見え方になるのは、
誰しも経験することです。

また、山の一定の位置から
どこかの景色を見るとしても、

四方八方に広がる中で
どの景色をみるか

その方向によって
景色は全く異なります。

同じようなことが
チャート分析でも
言えそうです。

さっそく、
確認してみましょう。

まず、
日経平均を過去1年見てみます。

点線はなんとなくですが
おおざっぱな動きを
なぞってみたものです。

この点線はなんだか、
ある一定のリズムに従って

上下しながら
進む波にも見えます。

12月後半からの急降下は、
日本の日銀による

長期金利の利上げを
許容するという

ステルス利上げが原因で
株式市場を大きく下げたものです。

日銀という、
非常に属人的な意思決定が

この波のリズムと合っているのは、
不思議な話に聞こえますが、

実はリズムは
正確に周期が同じではなく、
揺らぎがあり、

その揺らぎは
速まったり遅まったりしていて、

リズムの予想ができないので、
結局予想に使うことができません。

簡単に言うと、
確率的に時々起こる程度の
少し大きめの下落は、

周期正しく起きているようでいて、
そうでもないのです。

たとえば、
日経平均で数百円程度の下落は、

今後も起こると
言い切って良いし、

時々起こるのは
間違いないのですが、

確率的に
良く起こるだけの話であり、

いつ起こるかを
正確には予言できない。

一方、
数百円程度の下落が起きた後の、
ふるまいはどうでしょうか?

現時点の相場は、
大きな下落から回復して
今に至っているのですが、

なんとなくなぞった
点線のリズムは、
今後下に下がる傾向があります。

どこまで下がるかというと、
なんとなく昨年は何度も下げた時の
共通の地点ではないでしょうか。

つまり、
フロアは2万6千円少し下程度で、

そこまで下げるとまた跳ね返され、
上にいく傾向もある。

支持線などいろいろな補助線を書くと、
さらに明確になります。

この補助線も
なんとなく」引いてみたものです。

いわゆる、
三角持ち合い」になっています。

補助線1本で
かなり見え方が変わります。

世界の有力指数と
比較してみましょう。

欧米の有力な株価指数である、
独DAXと米NYdowを併記します。

1年前を0として、
比率でプロットしました。

これをみると、
皆同じような動きをしています。

ほぼ同じ動きですが、
独米の株価は、
昨年6月、9月の落ち込みが大きいですね。

これは、欧米の中央銀行が、
利上げをしたために、

株式が相対的に
不利な投資商品になるため
起こった市場の反応です。

その中で日経平均は
大きな下落もなく、
最も調子よい指数に見えます。

しかし、12月後半からの急降下は、
日銀が理由であり、
他国は関係ありません。

ですので12月後半の、
欧米の株の下落と日本株の下落は
タイミングが明らかにずれています。

つまり日本と欧米の株式は、
違う時期に違う理由で
下げたものなのです。

同じ株価をみるのにも、
補助線1本で景色が変わります。
ふるまいの共通点がわかります。

比較対象を添えただけで
別の景色に変わります。

比較対象と同じ変化を
示すときもあれば、
違う動きをすることもあります。

こうした点を、
強く意識しながらチャートを眺めると、
とても相場を読み取る力が付きます。

価格が上がったり下がったりした時の
理由と合わせて過去を振り返る。

世界の主要株価を重ねて
同じ動きと異なる動きを分離してみる。

こうした見方が、
僕が唱えるチャート分析です。

奥村尚

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