銘柄分散、時間分散

2025.4.23
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From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

投資における”分散”には、
いくつかの意味があります。

ここでいう分散というのは
統計学の「分散」ではなく、
「分ける」ということです。

何を分けるのかというと、
リスクを分けます。

投資には、リスクが
必ずついて回ります。

リスクは数字で示しますが、
これは価格の変動の度合いを
数値化したものです。

時々、リスクを嫌って
定期預金にお金を預ける
という考えを持つ人もいます。

しかし、定期預金とはいえ
金利が変動することがあり、
これはつまり、リスクです。

仮に、金利が変動しない
預金であっても、

その銀行が倒産することがあり、
その時は価値が変動します。

これも、リスクです。

定期預金は、リスクを数字で
示したとき、比較的小さい値を
とるだけなのです。

さて、株式投資では、

リスクを減らすために
「ポートフォリオを組む」
という言葉をよく耳にします。

ひとつの銘柄に
投資を集中してしまうと、

何らかの理由で
株価が少し下がるだけで、
大きな損をします。

それを防ぐため投資銘柄を分散し
リスクを減らすというのが、
ポートフォリオの考え方です。

例えばトヨタの株を
買うだけではなく、
ほかの自動車株も買う。

でも、ほかの自動車株だって
トヨタと同じように

自動車株としての性格は
同じですから、

さらに分散するように
ほかの自動車株に変えて、
家電にする。

もっと考えて、家電だって
輸出で稼ぐ銘柄とすると、

家電もやめて
内需セクターとする。

医薬品とか、食料とか。

ポートフォリオを組むのは、
銘柄分散をしてリスクを抑える、
ということになります。

もうひとつ、
重要な分散の考え方もあります。

時間分散です。

同じトヨタを買うにしても、
同じ日に一気に買うのではなく、
時を分ける。

投資信託でよく使われる手法が、
毎月一定額を購入する
商品を買って、

支払いは引き落としする、
というやり方です。

ドルコスト平均法ともいいます。

タイミングを分けて
一定額を購入する投資戦略です。

いま、株式相場は、
毎日のように大きな上げ下げが
繰り返されているので、

このような相場にこそ、
この方法はよく効果を
発揮すると思います。

奥村尚

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