相場に広がる不安

2015.12.21
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From:不動修太郎
都内の自宅より、、、

先日、都内を移動していたのですが、
なぜか、目的地の会場を間違えました。

大慌てで、タクシーで移動です。

母が他界して、
いろいろな手続きで、
バタバタしていたからでしょうか。

為替では、ミスをしないよう、
気をつけなければいけませんね。

とりわけ、
最近の相場は
注意が必要ですよ。

その理由をお話していきます。

まず、復習から。

為替をする上で、
テクニカル指標は
とても大切です。

ですが、相場の予想のために
さらに重要なのは、チャートに
直線を引くことです。

その直線の引き方は
多くの種類があります。

とりわけ大切なのは、
底値を結ぶ「サポートライン」と、
天井を結んだ「レジスタンスライン」です。

また、この2種類の直線と同じ位に
いやそれ以上に大切なのは、
「水平に引く直線」です。

では、実際の相場を見てみましょう。

151221図1
【図1】

上の図1は、
ユーロ/米ドルのチャートです。

為替取引市場の中で
一番取引量が大きいのは、
基軸通貨である米ドルです。

次は欧州共通通貨であるユーロですね。

ですから、
ユーロと米ドルの取引量は
世界で最も売買高が
大きい通貨ペアです。

取引量が小さい途上国通貨は、
時として少数の機関投資家が
売り込んで、わずか数日の間で
大きく下げることがあります。

それに比べると平均的には
ユーロ/米ドルは動きが小さく、
穏やかになっている筈です、、、

が、、、
もう一度、ユーロ/ドルの
長期チャート図1を見てください。

図1の前半はユーロがドルに
対するレートが1.3から
大きく下がり続けていますね。

図1のチャートに
直線を引いてみたのが
下の図2です。

151221図2
【図2】

相場が下落から上昇に転換したところ、
もみ合っているレートを直線で結んでみました。

一度、大きく相場が転換、
あるいは長い間揉み合っていたレートは、
投資家の記憶に残り、チャート上で
意識されるポイントになります。

ですからまた同じレートで
繰り返し転換、または揉み合います。

図2の最後、つまり、
最近の部分だけの時間軸を
拡大したのが、下の図3です。

151221図3
【図3】

今回の記事のすべての
図は日足のチャートです。

私のチャートでは、
値上がりを示す陽線は青、
陰線は赤で示しています。

図3の12月3日は
ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁の
発言をきっかけにユーロが大きく動きましたね。

そこで大きな値上がりを示す長い青線、
つまりは大陽線(だいようせん)を付けていますね。

チャートに書き込んでいる通り、
レートが、1.051から
1.098まで急騰しています。

これはユーロとドルとの
レート(交換比率)なので、
イメージしにくいかもしれません。

日本円に直すと128.2円から
134円という大きな動きです。

最近の相場はこのように、
時折大きく動く相場ですので、
注意が必要になりますね。

要人の些細な発言で、
大きく為替が動くということは、
市場に不安感が広がっているということです。

こういう相場の心理を
地合いと言います。

その地合いを掴むことが
相場の予想において大切ですね。

不動修太郎

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