カテゴリー別アーカイブ: 奥村尚

2018年、2019年の市場はどうなる?

2017.12.06
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

もう師走です。

今年1月4日の大発会の寄付きは
日経平均で19298円68銭でした。
年初来最高値は11月9日の23382円ですから、
最大リターンは21%を超えたことになります。

今の日経平均は22000円を超え、
さらに上がる勢いをみせていますから、
年初来高値を超える可能性もあります。

世界的には欧州米国を中心に、
経済は好調です。

大手シンクタンクの調査レポートでは、
数値の違いこそあれ2018年も
この好調さは維持されるものと報告されていて、
それは日本も例外ではありません。

日本は2020年にオリンピックを控えています。

プレオリンピックなどが開催されるまでに
会場は完成、関連する建物もほぼ完成するので、
再開発需要のピークは
開催年の1-2年前に来ます。
それが2018年です。来年です。

GDP成長は今年もプラス(3年連続)、
来年もプラスになると見込まれます。

株式相場も、
このままの勢いにのって上がってゆく
期待感は膨らみます。

2019年は10月に消費税が10%に
引き上げられる事になっており、
消費マインドの悪化が懸念されますので、
来年が株式相場の
クライマックスになる可能性があります。

こうした良い調子の時には、
あまり小細工せずに相場の流れに乗って、
調子よく進んでいくのが得策だと思います。

それでは、また次回。

奥村尚

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年末年始におすすめ「来年の相場予想」

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

この2か月ほど日本の株式相場は、
上がるでもなく下がるでもない状態が続いています。

世界的にも米独をはじめ
似たような煮え切らない状況です。

(英国だけは、だいぶ下がり始めましたが、
これはブレグジットが当初見ていた
夢のような幸せな話ではなく、
むしろ苦難が多々待ち構えている事が
明確になってきたからでしょう。)

この動き、
9月以降の強烈な上げの後なので
一服にも見えますし、
だいぶ上がってきたので
これ以上は上がらない天井感にも見えますが、

これは解釈次第、チャート分析でも
分析手法によって判断が分かれそうです。

さて、
個別企業の割高割安の判断は、
企業の儲けと将来性に依存します。

儲けは一株当たりの利益(EPS)で表します。

将来性は、株価がEPSの
何倍まで買われているか(PER)で表します。
いわゆるバリエーションです。

今は利益が少なくても、
将来を期待される企業は、
EPSは低いがPERが高い。

利益が今大きくても、
将来性があまり期待できない企業は、
EPSは高いがPERは低い。

平均の平均をとると、
PERは14-16倍が妥当とされます。
そのまた平均をとると15倍が標準です。

今、日経平均採用銘柄225社がひとつの会社だとして、
EPSは1527.6円(11月28日日経新聞社発表値)です。

PER15倍だと EPS 1527.6 x 15 = 22914円。

この値は本日の時点で日経平均の
最も妥当な評価として記憶しておくと良いでしょう。

昨日の終値はこの妥当な値より安いので、
割安であると評価できます。

正確に書くと
個別銘柄での本日時点でのEPSは
本年度決算の予想値を用いるのですが、

その値は予想であり
会社予想をとるか
アナリスト予想を取るかでも違いが出ます。

アナリスト予想であれば
どこのアナリスト予想を取るかで、
結構異なってきます。

株価は今の儲けより
将来の儲けを期待して売買される
ので、
来年度は今年度より成長すると考えるならば、

その成長率を考えて今年度のEPSを加味した
来年度のEPSを当てはめるのが良いでしょう。

大手証券および生保などの経済研究所が
年末年初に日本企業の成長率を
はじき出して発表するので、
その数字を参考にしてみるといいでしょう。

それでは、また次回。

奥村尚

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VIX指数(恐怖指数)は何を示唆する?

From:奥村尚
モロッコのホテルより、、、

おはようございます。

先週に引き続きまだ出張中です。

ジブラルタル海峡を渡って欧州を出て、
アフリカ大陸側に渡っています。

ここはモロッコ。
物価については
EU圏であるポルトガルあたりと変わりません。
むしろ質がいまいちな分、
全般的に割高に思えます。

スペインと違って英語が通じないので、
ガイドを雇う必要もあります。

さて、先週の続きですが、
先週はオッズの話ばかりで、
あまり「市場のimplied(示唆)」の話はできませんでした。

今週は、VIX指数の話を掘り下げます。

オプション商品はリスクが大きいほど価値が上がり、
プレミアムが大きくなります。

プレミアムは価格として明確につくので、
そのプレミアムからリスクを逆算するのが、
インプライドボラテリティです。

……ん、なんとなく、変ですね。

ボラテリティインプライドボラテリティの違いはなんでしょう?

まず、ボラテリティは、
過去の原資産の価格を時系列に並べて
その変動率を数字にします。

原資産は、SP500とか、日経平均の価格なので、
過去につけた価格が示す、過去のボラテリティです。

ヒストリカルボラテリティとも言いますが、
普通にボラテリティと言うことの方が多いです。

非常に測定しやすいので、
ファイナンスの学問ではよく使われ、
リスクと同義語になります。

それに対し、オプション商品を使った
インプライドボラテリティは、

今の市場が考える
(将来、オプションを行使するための商品となる)
オプションのプレミアムをもとに、
そこからボラテリティを逆算しています。

そのボラテリティを、
インプライドボラテリティと呼びます。

少しだけ掘り下げて説明します。

オプション価格(プレミアム)は、
単純に書くとボラテリティσで決まります。

こんな計算式に従います。

オプションプレミアム =(原資産価格)×(+-[σ×(1/2)]×標準偏差内に集まる確率)
σ はヒストリカルボラテリティを使います。

詳しく書くと、
ブラックショールズの方程式になりますが、
朝から眠くなるのでやめます。

つまりは、σ が大きいほど、
プレミアムが大きくなることがわかるでしょう。

一般に、σ が大きくなると、
オプション商品は儲かるチャンスが広がるので
高いプレミアムがつきます。

今回は、プレミアムを求めるのではなく、
数式を使い、市場がつけたプレミアムから
σ を逆算するのです。

これが、インプライドボラテリティです。

ついた価格(プレミアム)から、
市場が今後どういった変動を期待しているかを
逆算しているわけです。

プレミアムが高いということは、
市場が期待する(予期する) σ も
大きいということになるのです。

インプライドボラテリティは、
言い換えると市場が期待する将来のリスクです。

インプライドボラテリティが強まると、
主に下落する(暴落する)
期待値が高まるものとされています。

市場は揺れていて、
「下落しやすい状況 = 恐怖度が高い」
だから恐怖指数というわけです。

11月時点でVIX指数はここ数年の最低レベルです。

日米これだけ株式相場が上がっても、市場は
下がるリスクを感じていない、ということになります。

VIXだけで判断する限り、
まだまだ下がる兆候がない、といえます。

ただし、市場が不感症になっていて恐怖を感じていないだけ。
つまりVIX指数が役にたたなくなっている可能性も…ないわけではありません。

それでは、本日はここまで。
また次回をお楽しみに。

奥村尚

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市場の「暗示」を知る方法

From:奥村尚
スペイン、バルセロナより、、、

いま、欧州に来ていて、
独立問題の渦中の場所を見にきています。

「バルセロナでは市中あちこちで通行止めがあって、
 その先にはストライキをした市民のデモが起こっている。
 それを軍隊が見守っている。」

などと言われていますが、

そんなニュースはガセネタではないか?
と思えるほど、平穏な感じです…

ただ、これも、
本日だけが平穏なのかもしれません。

さて、ファイナンスの世界では、
impliedという言葉があります。
これは、僕の大好きな単語です。

impliedは、日本語に訳した途端、
異なる意味になる可能性の高い単語でもあります。

日本語では「空気を読む(今なら流行語の忖度か)」という意味ですが、
英語の文章的にはこうした場合、
たぶんread between the line
(言外の意味を読む)なんて言い方でしょうか。

unspoken ruleとか、
bro(girl) codeなども、
暗黙の…と訳されます。

こうして日本語の訳から類義語を探していくと、
impliedの持つ意味とは、どんどん離れていく感じがあります。

「暗示する」という訳では、
時にsilentという単語も用いますが、
相場のフロントにいる僕としては
これも静的すぎてちょっと違う感じがします。

やはり、相場には
impliedという単語が最もしっくりきます。

impliedというのは、
暗に「示唆する」という意味合いを
強く持っているからです。

「債券相場が暗に示唆する為替レートはxx」
とか表現するとわかりやすいでしょうか。

しかし、この例えでは本来、
債券市場は為替市場に
圧倒的にインパクトを与えますので、

示唆する間接性というよりは
より直接的な影響になるので、
暗に…という意味は含まれないわけです。

ここが少し難しいのですが、
相場では、
もっとインダイレクトな事柄にimpliedを使います。

例えば、こんな例では、
「示唆する」という意味がぴったりです。

英国の公認賭け屋*(bookmaker,bookie.)では、
一定の参加者が考え、
金をかけて正しい事を主張し、
そしてギャンブル的要素を楽しむ仕組みを
つかさどっています。

*英国では賭けは合法で外国人も(もちろん日本人も)
参加する権利がある=ブッキングに参加できます。
広く参加者を募ることで、市場が形成され、オープンで公平な取引が出きるというわけです。
これは東証と似ていますね。ついでに書くと、その時のオッズで確定して買う指値(Fixed-odds betting)と
投票だけしておき、オッズは締め切り時の今はまだわからないオッズで買う成行(Starting price)の2つの
賭け方があります。これも株と似てますね。

ロンドンでは、最大手William Hillや
Ladbrokersといったブックメーカーは、
店舗は探さなくても自然に目に入ってくる、
日本でいえば宝くじ売り場のような存在です。

よく例に出されるのは、
オリンピックで金メダルを取る選手は誰か、
という賭けです。

まだ出場選手すらきまっていませんが、
わかりやすくスケート競技で、
こんなデータが出ていたとしましょう。

選手        オッズ
ネイサンチェン   3.5
羽生結弦      6.0
フェルナンデス   8.5

オッズが出ていると、確率が計算できます。

ある事象が起こる確率を P とすると、
Pが起こらない確率は 1-P になります。

その事象のオッズはこの2つの値の比
P/(1-P)として計算できます。

Odds = P/(1-P)

P=Odd/(1+Odds)

ここで求めたPこそ、市場が示唆する確率です。

オッズ1.0で確率50%
オッズ4.0で確率20%
オッズ8.0で確率11%と計算できます。

オッズ8.00(確率11%)で1ポンドをかけておくと、
当たった場合、掛け金1に加えて、
1/0.11≒9 ポンドを受け取ります。

1 かけると、10 戻ってくるんですね。
8:1 とか、8/1 という表記をする賭け屋もいます。

英国競馬でも同様の表記で賭けをおこなっています。

このような『市場が示唆する原理』を利用して、
オプション取引の価格(プレミアムといいます)を使って、

市場が示唆する価格変動率
(インプライド・ボラティリティ)を求め、
その大きさをリスク指標にする手法は、

シカゴ市場の恐怖指数(VIX指数)として
あまりに有名です。

次週、VIXに関する話を掘り下げます。
お楽しみに。

奥村尚

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昨日の「半値戻し」をどう見るか?

2017.11.08
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

昨日、日経平均は22937円という
高い位置で取引を終えました。

トランプ大統領が初来日。

心配していた貿易摩擦をことさら拡張することもなく、
二国間貿易の具体策に入ることもなく、
満足して去っていった・・・

その事への市場の評価もあったのでしょう。

ところで、昨日の引け値は、
最高値とその後の最安値の丁度中間で、
いわゆる「半値戻し」の地点に近い着地でした。

相場では、
経験則が重視されることが多いのですが、
賢者は歴史から学ぶ。

あれこれ考えるより、
格言に従ってみていきましょう。

半値戻しは、2通りの解釈があります。

一つ目は、
下落相場では、半分まで戻したのち、
また下落するという意味になります。

もう一つの解釈は、
半分まで戻したら、元の値が見えてくるので、
元まで戻りやすい・戻ったも同然、という意味です。

どちらにいくかわかりにくい時は、
出来高を見るとよいとされます。

昨日の出来高は、1110千株。
ここ2週間は出来高を伴って上げています。

この場合、上昇機運があると読めることになり
ポジティブな判断を取ることになります。

後者の判断ですね。

とすると、かなり期待できることになります。

ドル円相場の動向は
株価を大きく左右しますので、
今後期待通りいかない可能性は多々あります。

この10月を例にとると、
1円、円安になると
日経平均は450円程度
情報に押し上げられる関係がありました。

こうした通貨ペアを考えて、
株式の戦略をとると、
良いトレードにつながると思います。

では。また次回。

奥村尚

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相場は強すぎ?割高時の戦略は◯◯

2017.11.01
prof_okumura

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

相場、強いですね。

16連騰の後、10月25日にいったん途切れたものの、
一気に22000円台に乗せ、下げらしい下げもなく、
今に至っています。

ところで、

「株価=PER×EPS 」に分解できます。

EPSは一株当たりの利益です。
株価が、EPSの何倍になっているかの尺度がPERです。

EPS、つまり「企業の儲けた利益」が多くなれば、
株価は上がります。

上場企業の決算は好調ですし、
利益がある企業の株価は上がって当然ですから、
直感的にもわかりやすいですね。

一方、PERが上がっても株価は上がります。

同じ利益の会社でも、
株価が違うのは割高さが異なるからですね。

PERは、バリエーション(株価が相対的に割安か割高か)の
尺度です。

日経平均でいうと、

9月20の時点で
EPSは1415円、PER14.34倍
(したがって株価は1415×14.34=20310円)

だったものが、

10月31日の時点では、
EPSは1435円、PER 15.33倍
(したがって株価は1435×15.33=22011円)

でした。

10月は、稼ぎの尺度であるEPSは大して変わっていないのに、
バリエーションの尺度であるPERが割高になったので
株価が上昇したという説明になります。

割高といっても、1か月前より割高、ということだけです。
この世は全て相対です。

アベノミクスの期間平均では、
PERは15倍を超えていますから、

PER15.33倍は並であり、
むしろ1か月前が割安であっただけ、
という見方もできます。

この流れは、昨日の下げでスタートした相場でさえ、
結局はほとんど下げで終わらなかった動きに
象徴されるように、流れ、トレンドであるといえます。

何が原因であったかという事は
後解釈でどうでも説明が付けられますが、

とにかく、
その流れは止まっていないことは明らかです。

相場では、こうした流れに乗ることは重要であり、
流れにヘタに逆らって、
売り向かうとしっぺ返しをくらいます。

こうした時は順張りに限ります。

いずれはこの流れは止まるでしょうが、
普通に下げが来たところで、
既に大きな上げのあとの動きです。

それまでは、儲け続けられるわけです。

流れに乗っていきましょう。

これから始める人々より、
既にスタートしている我々は
遥かに有利なわけですから。

では、また次回お楽しみに。

奥村尚

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